ROADSTER 990S

昨年12月、現行ROADSTERの特別仕様車 “990S” が発表されました。

もうお気づきのことかと思いますが、車名の990Sは、車両重量が990Kgであることに由来しています。現行4代目ND型は2015年のデビューから早7年を迎えようとしていますが、MAZDAが年次改良をきっちり行っていることもあって、今でもその魅力は少しも色褪せることがありません。

今回の990Sは、素のSをベースに少し前に発売された30周年記念車と同じRAYS製鍛造ホイールを履き、1本当たり800gの軽量化を実現しています。フロントブレーキには、Brenbo製ベンチーレーテッドディスクと同じくBrenbo製のブラック塗装された対向4ピストンキャリパーが奢られ、フロント、リアともブレーキローターが大径化されています。

RAYS製鍛造ホイールのほか、軽量化のためにトンネルブレースバー、リアアンチロールバー、リミテッドスリップデフ、遮音材などを取り去り20Kgの軽量化を果たしています。また、軽量化に合わせてダンパーやスプリングレート、電動パワステ、PCM(エンジン制御ユニット)も専用セッティングされているようです。

今回の年次改良での一番のキモは “KINEMATIC POSTURE CONTROL” (略してKPC)、ブレーキをかけることで車高を引き下げる「アンチリフト力」が発生するROADSTERのサスペンション特性を最大限に活かし、Gが強めにかかるようなコーナリングの際にリアの内輪側のブレーキをわずかに制動させ、ロールを抑制しながら車高を引き下げて旋回姿勢をより安定させるというもので、これによる重量増は一切ありません。

もともと現行ND型はMAZDAのグラム作戦によって、先代NC型に比べて約100kgの軽量化を実現してます。先代では2.0ℓだった排気量を軽量化のため1.5ℓに小排気量化し、これだけで排気系を含めて20kg超、さらにトランスミッションやリアディファレンシャルギアなどのドライブトレイン系で20kg近く軽量化しているそうです。なんだか、ROADSTERが “零戦”に思えてきました。

素のSをベースに専用チューニングされた “990S”、これは間違いなく買いです!!

☝こんなガレージにROADSTERがあれば、老後も若々しく過ごせそうな気がします...

☝4代目ND型は、それまでのモデルとは一線を画すデザインとなっていますが、これもカッコいいと思います。個人的にはテールのデザインが好きです!

☝ダークブルーのソフトトップ、最近では2シーターオープンのソフトトップはボディ・カラーがホワイトやシルバーにはブルーがいいなと思っていたところに今回の設定、嬉しかったです!

☝RAYS製鍛造ホイールからチラッと見える、Brenbo製のキャリパー、ブラック塗装にBrenboのロゴのみ青の差し色が施されています!

☝エアコンルーバーの加飾が内側がブルーで外側がピアノブラック塗装になっています。

Brenbo製のキャリパーもそうですが、今回の990Sでは“青”が差し色になっています。

☝飾り気のないアルミダイキャスト製ヘッドカバーがROADSTERに合っています。

エンジンスペックは、1500CCながら最高出力132ps/7000rpm、最大トルク15.5kgf・m/4500rpmとなっています。軽量ボディには丁度いいってところでしょうか?

☝溶接箇所の周囲も剛性に関係ないところは波型にカットし、サイドウインドの下側も波型にしたうえ、さらに軽量化のため穴開け加工までする徹底ぶり。

☝サスペンション周りだけでも、70ヶ所以上に穴を開け数百gもの軽量化を達成しています。

☝今回、初めて知ったのですが、ドアロックを解錠すると同時にフューエルリッドのロックも解錠され、手動でリッドを開閉できる機構が採用されています。給油口にアクチュエーターを装備し、オープンレバーやケーブルを不要としたことで軽量化を図っています。

☝これは990Sではないですけれど、FRオープン2シーターのお手本のようなレイアウトにうっとりします!

Blog macchina

このブログは、機械、特にクルマ・バイクそして少しだけオーディオ好きなおじさんが思いつくままに書き綴るものです。

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