和製 “FIAT MULTIPLA”?

NISSAN TINOって皆さん覚えています?

そう、Mr.BeanをCMに起用し1998年に登場したNISSANの6人乗り5ドアハッチバック。

今、TINOが面白いと思っています。

国内にはそれまでなかったパッケージ「5+1コンセプト」、2列6人掛けのシートを採用していました。B15サニーのプラットホームをベースに全長4270mm×全幅1760mm×全高1610mmの3ナンバーサイズとして、室内空間を広くとっているのが特徴です。

搭載されるエンジンとトランスミッションの組み合わせは、SR20DE型直列4気筒DOHC1,998cc+ハイパーCVT(無段変速機)とリーンバーン仕様のQG18DE型直列4気筒DOHC1,769cc+4速ATの2種類でいずれもコラムシフトとなっています。ユニークなのは、リアシートが200mmスライドすることに加え、全席独立式で一脚ずつ脱着できたり、折り畳めたりと様々なシートアレンジが可能で全席外すと高さもあって、相当広いラゲッジスペースを確保することができます。

2000年3月には、何故か100台限定でハイブリッド仕様も発売されています。同4月には、フロントシートをセパレートとした5人乗り仕様を追加したまでは良かったのですが、2002年10月には、時代に先駆けた「5+1コンセプト」を廃止してしまいます。このような混迷したモデル戦略もあってかTINOは人気を博すことなく2003年3月に国内生産を終了しています。(ヨーロッパでは“ALMERA TINO”として2006年3月まで生産されています。)

革新のパッケージだったのに、デビューするのが早すぎたのでしょうか?

和製“Fiat Multipla”と言いたいところですが、そこまでの独創性は無いので、せいぜいRenault Scenicといったところでしょうか...

ちなみに同じようなコンセプトで2004年7月 HONDA EDIXがデビューしますが、こちらもTINO同様販売が低迷し1代限りのモデルとなっています。

☝当時は人気なかったけど、今見るとなかなかいい感じだと思うのは私だけ?

☝ご覧のとおり、広い室内空間が確保さています。画像では一部しか見えていませんが、全長が短い割にラゲッジスペースは結構広いんです。

Blog macchina

このブログは、機械、特にクルマ・バイクそして少しだけオーディオ好きなおじさんが思いつくままに書き綴るものです。

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