Mercedes 190
メルセデス190(W201)の日本デビューは1985年、それまで高級車として認知されていたこともあり、Sクラスの技術が投入されたことにより、他メーカーの同クラスに比べて格段にコストが掛かっていたにもかかわらず、ボディサイズがメルセデスとしては比較的小さかったこともあって「小ベンツ」などと揶揄されたりしました。
新たなセグメント参入に当たって、メルセデスは190に十分過ぎるほどのメカニズムを与えていました。当時、最大のライバル「六本木のカローラ」と呼ばれたBMW E30のリアサスペンションがトレーリングアーム式だったのに対して、W201は凝った機構のマルチリンク式を採用していました。ボディ・デザインはブルーノ・サッコが手がけており、E30に比べてより空力特性を意識したもの(Cd値0.33)で、今でも十分通用するデザインだと思います。
コスワースヘッドのエンジンを積んだスポーツモデルの投入やドイツツーリングカー選手権(DTM)参戦のためのホモロゲーションモデル(EVOLUTIONⅠ、Ⅱ)の市販でBMWのM3(E30)と市場でもレースでも熱い戦いを繰り広げました。
ユニークなのは、パノラミックワイパーと名付けられたシングルワイパーの動き。1本のワイパーブレードでフロントガラスの隅々まで払拭するためアーム部分が速い動きで伸び縮みするのですが、周辺に水を飛ばすという欠点がありました。
☝この佇まいがいいです。
☝サッコプレートが付いていない初期型がいいですね。
☝今でも十分通用するデザインだと思います。W126からの流れを汲んだW124に繋がるデザインです。
☝凝った造りなんです。
☝DTMでも大活躍しました。
☝BERLIN 2000カラーがカッコ良かったです !! やはりドイツ車にはシルバーが似合います。
☝コスワースヘッドの2.3-16、その名のとおり排気量2.3リッターの16バルブ(4気筒なので1気筒あたり4バルブ)エンジンで最高出力185psを発揮しました。最終的に2.5-16となり最高出力は200psへとパワーアップしました。
☝YouTube/Funcionamento do limpador de para-brisa - Mercedes-Benz 190 (W201)より
独特なワイパーの動きがよく分かります。
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