L-finesse(エル・フィネス)
LEXUSは、トヨタが展開する高級車ブランド。
1989年に北米で始まり、2005年になってようやく日本でもディーラー・ネットワークが整備されました。
先日、初代AUDI A5が最も美しいと言ってしまいましたが、LEXUS LCのことをすっかり忘れていました。AUDI A5とは違って、未来から時空を超えてやって来たクーペって感じです !!
2012年デトロイトオートショーで発表されたコンセプトカー「LF-LC」、誰もがその近未来的なスタイルから製品化を前提としないデザインスタディモデルと思ったに違いありません...しかし、LEXUSのエンジニア達は「LF-LC」を単なるスタディモデルに終わらせなかったんですね。デザイン上の重要なポイントである低く抑えられたフロントフードを実現するため、エンジンをフロントアスクルの後方の低い位置に搭載するフロントミッドシップレイアウトとし、フロントダブルボールジョイント式マルチリンクサスペンションを新設計しています。
コンセプトカーのLF- LCの高いデザイン性は認識していましたが、市販型でこのデザインとクオリティは「LEXUS様、参りました!!」って感じです。これまでほとんどのコンセプトカーの市販型に失望した経験から、コンセプトカーのイメージをここまで維持することの困難さは、容易に推し測ることができます。LCの開発陣に心から敬意を表したいと思います。
BMWのキドニーグリル、AUDIのシングルフレームグリルのように、LEXUSもブランドとしてのアイコンの必要性を強く感じていたのでしょう。そこで、LEXUSが採用したのがスピンドルグリル。
このグリルが誕生した頃はかなり違和感を覚えましたが、LCではうまくボディに溶け込んでいると思います。というより、カッコいいと言った方が的を得ているでしょうか!?
スピンドル、その名のとおり「糸を巻き取る紡錘」のことですね!!
AUDIのシングルフレームグリルと似ていると言えば、そう言えなくもないですが...押し出しの強さという点では所期の目的を達成できていると思います。
そうそう、タイトルのL-finesse(エル・フィネス)とは、LEXUSのデザインフィロソフィー。
LEXUSのカタログを見ると、
「LはLeading-Edge、先鋭。finesseは日本の文化が生んだ感性や巧みさを意味する、精妙。
先進の技術を、美しさを求める心と匠の技で包み、カーデザインをアートの領域まで高めていきたいという意思を表しています。」
と書かれています。
なんだか難解な表現ですが、要はLEXUSのデザインは志が高く、優れていると伝えたいんだと思います。それをこのLCでは実現しているから凄いです !!
☝この近未来感がLEXUSらしいですね!
☝コンセプトカー「LF-LC」です。
☝こちらが市販型です。上のコンンセプトモデル「LF-LC」と比べれば、開発陣の頑張りがご理解いただけるかと思います。
☝「ネープルスイエローコントラストレイヤリング」と舌を噛みそうなボディ・カラーです。近未来的なLCによく似合っていると思います。
☝フロントホイールアーチ前部にサイドマーカーが付いているので北米仕様です。
☝横から見てもプロポーションがいいです。ヒップポイントがホイールベース上の真ん中に位置するのが分かります。
☝リアデザインも結構複雑な形をしています。
☝インテリアは近未来的なエクステリアに較べると控えめなデザインです。
☝2UR-GSEエンジンです。5LのV8で、最大出力477ps/7,700rpmと最大トルク55.1kgf・m / 4,800rpmを発生します。
☝押し出しの強いスピンドルグリルもLCに上手く溶け込んでいます ‼
☝ポップアップ式ドアハンドルを採用しています。さりげなくLEXUSのロゴマークが施されています。目立たないところにもコストが掛かっています ‼
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