段付きALFA !!

アルファロメオの105系ジュリアはとても人気があります。

中でも「段付き」はマニアにとって特別な存在のようです。

「段付き」とはノーズパネルとボンネットフードに段差がついていることから呼ばれているもので、段差がないモデルと区別するため「段付き」と呼ばれています。

1963年にジュリア・スプリントGTがデビューし、1966年にジュリア・スプリントGTの普及版として、ジュリア GT1300 Juniorがデビューしました。

ジュリアはデビュー時から DOHCオールアルミエンジンを搭載し、WEBERツインキャブレター、5速ミッション、4輪ディスクブレーキを装備した走りに拘った先進のパッケージでした。

そんな105系ジュリアのコンペティションモデルが1965年にデビューしたジュリア・スプリントGTAと1968年にデビューしたジュリア GTA1300 Juniorです。

ジュリア・スプリントGTAは、ジュリア・スプリントGTをベースにボディをアルミ化、マグネシウムホイール、U字型のアルミ製ドアノブの採用などでスプリントGTより200kg以上軽量に仕上げられています。ちなみにGTAの”A”は、イタリア語で「軽量された」を意味するAllegeritaの頭文字を取って名付けられています。ジュリア・スプリントGTA に搭載される1,570ccDOHC直列4気筒エンジンも、エンジンブロックこそスプリントGTと共通ですが、シリンダーヘッドはGTAのためにツインプラグ化され、キャブレターをWEBER45DCOEに変更し、圧縮比も9.7:1へと高められたことにより、出力はスプリントGTの106HP/6000rpmから、115HP/6000rpmへと高出力化を果たしています。

ジュリア・スプリントGTAの登場から遅れること3年、アルファロメオがグループ2、1300ccツーリングカー選手権を制すべく、1968年に投入したマシンがジュリア GTA 1300 Juniorです。

ジュリア GTA 1300 Juniorのボディはジュリア・スプリントGTA同様アルミ化され、ボディサイドに白いストライプとクワドリフォリオ(四つ葉のクローバー)が奢られる以外は、外観はジュリア・スプリントGTAとの違いはありません。インテリアも、インストゥルメントパネルが木目調へ変更されたこと以外、目立った変更点はありません。Hellebore製のウッドステアリングも装着されています。ジュリア GTA 1300 Juniorに搭載される1,290ccエンジンは、ジュリア GT1300Junior(ボア74mm×ストローク75mm)のものではなく、ジュリア・スプリントGTAのエンジン(ボア78mm×ストローク82mm)のストロークを67.5mmへショートストローク化したもので、圧縮比は9.0:1と若干低められたものの、ツインプラグヘッドとWEBER45DCOEツインキャブレターにより96HP/6000rpmを発揮します。

ジュリア・スプリントGTAはアルファロメオのレース部門を統括するセミワークス「アウトデルタ」の手によりレース用に改造され、1966年から1969年まで4年連続でヨーロッパツーリングカー選手権のチャンピオンとなり、アメリカのSCCAツーリングカーレースでも活躍しました。

☝ジュリア・スプリントGT イタリアのカロッツェリア「ベルトーネ」に在籍していたジョルジェット・ジウジアーロの手によるデザイン。フロントグリルはこのスプリントGTのものがシンプルで私の好みです !!

☝ここで「段付き」の解説をいたします。上のジュリア・スプリントGT、ボンネット・フードの前端に影ができている部分がはっきりと見てとれると思いますが、これが「段付き」と呼ばれている由縁です。下のジュリア GT1300 Junior の画像と見比べれば、お分かりいただけるかと思います。ちなみに段付きでないモデルは「フラットノーズ」などと呼ばれています。

☝ボンネット前端に影ができていませんね!

「段付き」ほどの人気はありませんが、こうして見るとなかなかカワイイと思いません?

上の2つの画像は札幌のK.I.MOBILEさんのものです。(残念ながら2台とも、ずっと前に売れちゃってます ‼)

「段付き」であろうとなかろうと105系ジュリアはカッコいいです。日本では、ポルシェ911(ナロー)と並んで愛好家が多いんじゃないでしょうか !?

☝こちらがジュリア・スプリントGTAです。「ストラダーレ」と呼ばれたロードバージョンもあったようです。

☝ジュリア GTA 1300 Juniorです。白いサイドラインとクワドリフォリオが確認できます。

☝ジュリア・スプリントGT若しくはGTAのインストゥルメントパネル

☝ジュリア GTA 1300 Juniorのインストゥルメントパネルです。

☝後期型ジュリア GT1300 Juniorのインストゥルメントパネル。最近、知ったのですが、この後期型のメータのことを「オッパイメーター」と呼ぶ人もいるらしいです。すみません、ちょっと下品でしたね (-_-;)

個人的には、この後期型のメーターが好みです。(決してオッパイメーターだからではありません !!)

☝ジュリア TI 1300  ジュリアの4ドアセダン(ベルリーナ)版もいいんですよね!!

僕の理想は、外観が初期のジュリア・スプリントGTで内装が黒、メーターが段付き後期の立体的なメーター(オッパイメーターのことですね←すみません、分かりやすいと思って使ってしまいました。悪意はありません)ってものですが、実在しないので、段付き後期のジュリア 1300 GT Junior のフロントグリルを初期のジュリア・スプリントGTのもに替えるってのが手っ取り早いんでしょうかね.... 

☝ジュリア 1300 GT Juniorの白っていいなー !!

☝外観はこれですよ !! 初期のジュリア・スプリントGT

☝内装が黒の後期型の立体的メーターで決まり !! うーん実にいい !! この画像のようにラジオも無いシンプルなのがいいんですけど、ラジオレスってのはなかなか無いです。あったとしてもカバーが付いてたりします。


☝うしろのデザインもまたいいんですよね !! エクゾーストパイプが真ん中ではなくて、ちょっと左側にオフセットしていてパイフも斜めに出ています。渋すぎる !!

やはり、ジョルジェット・ジウジアーロは天才だ !!

Blog macchina

このブログは、機械、特にクルマ・バイクそして少しだけオーディオ好きなおじさんが思いつくままに書き綴るものです。

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