麗しのGIULIA !!
我が家久々の乗用車の購入となった昭和48年、時はオイルショックの真っ只中 !!
クルマにとっては辛い時代でした。候補としてあがったのは、ALFA ROMEO GTJunior 1.6(GIULIA)、TOYOTA CELICA1600GTV、MITSUBISHI GALANT FTO 1400SL-5の3台。
今、冷静になって考えると家族も乗るクルマなのに、どれも2ドアクーペってのが笑えますね、クルマ好きだった父のささやかな抵抗だったのでしょうか...
当然それらのカタログはうちにあって、どれになるのか楽しみに毎日カタログを眺めてました。
中でもイタリアのカロッツエリアが手掛けた2ドアクーペスタイルのアルファはコンパクトでスタイリッシュ、国産車とは一線を画した洒落たデザインで子どもごころにアルファがいいなと思っていました。価格が国産車の2倍であったアルファが無理でも、スパルタンなセリカGTVなら万々歳という感じでしたね。ところが、父が契約したのはGALANT FTO 1400SL-5。1400CC SOHCのシングルキャブでリアサスペンションはリーフリジッド、スタイリッシュだけど機械好きの父がFTOを選ぶのは意外でした。ちなみにSL-5の5は5速マニュアルミッションを意味します。
「親父、そこは、オーバーフェンダー・ツインキャブのGSRでしょう !!」って今でも思っています。
この話には落ちがあって、数日後、父はFTOをキャンセルし、我が家のマイカーとなったのは何故かシルバーメタリックのNISSAN VIOLET1600SSS(710)ハードトップ!! 当時、選りすぐりの不人気車で納車された日はショックでした。
ノーマルのままでは回らないSUツインキャブのL16型エンジン、4速ミッション、極めつけは斜め後方視界の悪さでもう最悪でした。けど、旧車ブームの今となっては、生産台数の少なさからVIOLETは高値が付いています。
しかし、あの時、父がALFA ROMEO GT Junior 1.6を買っておけば、その後の私のカーライフもまた違ったものになっただろうと想像します。
☝これが当時、毎日穴が開くほど見ていた伊藤忠商事の頃のカタログそのものです。このカタログの最初のページは確か「モントリオール」だったと思います。当然2000GTVも載ってました。GT Junior 1.6の方がシンプルで好きでしたね !!
☝内装もシンプルだけど、スポーティー !!
☝FTO 1600 GSR モスグリーンのカラーリングとオーバーフェンダーがいいですね !!
☝実車でもこんなにカッコいいんです!
☝CELICA 1600GTV !!
今見ても、カッコいいです。
☝これが悪夢のNISSAN VIOLET 1600SSS !!
このシルバー・メタリックのバイオレットが我が家のクルマそのものです!
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