LEXUS IS

昨年秋、LEXUS ISが生まれ変わりました。

現行型は2013年に発表されて既に７年、通常ならフルモデルチェンジの時期で多くの方がフルモデルチェンジを予想していました。

しかし、LEXUS開発陣は敢えてビックマイナーチェンジを決断しました。

マイナーチェンジとはいうもののエクステリアデザインからして普通ではないことが伺われ、事実その内容はフルモデルチェンジといえるもとなっています。

プラットフォームは従来型をブラッシュアップしています。その理由は、コンパクトスポーツとして突き詰めるべくボディサイズを維持し、重量増を避ける必要性があったことからLSやLC、クラウンで使用されているGA-Lプラットフォームの採用を見送る英断をしたのです。

また、このことは価格を抑えるためでもあったようです。

従来型のプラットフォームのブラッシュアップ以外にも、地味ながら目新しいところではハブボルトの採用が挙げられます。これにより、ホイールの締め付けトルクを大きくすることができ、剛性が高くなることに加え、バネ下重量が低減されることからステアリングの応答性にも効いているそうです。

このISの開発に当たっては、2019年にニュルブルクリンクを意識して豊田市下山地区に新設された「下山テストコース」を走り込んだところにも開発陣の意気込みが伝わってきます。

今回のマイナーチェンジのハイライトは何と言ってもボディ・デザインにあると思います。

LEXUSのアイコンであるスピンドルグリルはLCあたりから違和感がなくなり、今回のISでも上手くデザインされていて、誰が見てもLEXUSと分かるものとなっています。ホント、カッコいいです。

今回、キャラクターラインがＲ３（半径３mm）となってシャープさが際立っています。トランクリッド（デザイン的には以前のBMW７SERIESのイメージが拭えませんが）プレスラインを見てもかなりエッジの効いたデザインとなっています。このラインを実現するため、新工法のプレス法が考案されたようです。

このように理想とするクルマ造りのため多くの技術が惜しみなく投入されたLEXUS IS、ライバルのBMW ３SERIESやMERCEDES C-CLASSに一歩も引けを取らないモデルになったと思います。ことエクステリア・デザインに関しては一番クールといえるのではないでしょうか。

日本人として誇らしい気持ちです。

☝IS F SPORTSはスピンドルグリルの格子デザインとサイドエアインテークの形状がノーマルモデルとは異なります。（ F SPORTSはブレーキ冷却用のスリットが備わります）

☝この角度から見るとトランクリッドやリアフェンダーアーチのキャラクターラインのシャープさが分かります。

☝「IS」のパフォーマンスモデル「IS 500 F SPORT Performance」がアメリカ公式Webサイ　　　　　トで公開されました。アメリカでは今秋後半に発売予定です。

☝「IS 500 F SPORT Performance」、先代のIS-F同様、斜め配置の４本出しマフラー。このボディ・カラー、ソリッドっぽくていい感じです...

☝IS F SPORTS Mode Black！　BBSと共同開発の専用鍛造ホイールは、１台あたり7.4kgの軽量化を達成しています。マットブラックで渋いです！

☝IS F SPORTSのサイドビュー

☝IS 300のサイドビュー、上のF SPORTSと比べるとジェントルな感じです。

☝IS F SPORTSのフロントビュー

☝IS 300のフロントビュー、分かりずらいかもしれませんが、上の F SPORTSのグリルとは意匠が異なります。

☝IS F SPORTS、リアフェンダーの張り出しが強調されるデザインとなっています。

☝IS F SPORTSのリアビュー

☝IS 300のリアビュー、上の F SPORTSとはリアバンパー下部デザインとマフラーが異なります。